知っているようで知らない光合成細菌まとめ

酸素非発生型光合成機能を持つ細菌は200種以上存在する

色素も多数存在する
”赤=光合成細菌”は間違いである


原核光合成生物を光合成細菌"と呼び
@紅色細菌 A緑色硫黄細菌 B緑色糸状(繊維状)細菌 Cヘリオバクテリア
4つのグループに分けられ、いずれも酸素を発生しない

”酸素を発生させ土壌改良=光合成細菌”は間違いである


1970年代までは全て絶対嫌気性あるいは通性嫌気性とされてきたが
1978年に好気性光合成細菌も近年海洋を中心に多くの種が単離されるようになった

”嫌気性細菌=光合成細菌”は間違いである


紅色非硫黄細菌の多くは通性嫌気性で酸素に強く嫌気状態である必要はない場合が多い

”嫌気性=光合成細菌”は間違いである


培養について

@好気培養 A半好気培養 B微好気培養 が可能である

紅色非硫黄細菌には多くの通性嫌気性細菌がおり,空気があっても生育する


空気濃度が高いと色素合成は抑制されるが,生育増殖は嫌気培養より早い
簡単に言えば空気を送れば色付きは遅れるが繁殖は早くなる

微好気培養では生育増殖速度は遅くなるが,色素合成は早くなる

簡単に言えば空気を絞って少量の空気だけだと色付きは早くなるが繁殖は低下する
”細菌量=濃い色素”は間違いである

結果的に顕微鏡確認が出来るなら好気培養で増殖を中心とした培養がお勧めである
ただし、顕微鏡確認が出来ないのであれば色で判断しか出来ないので微好気で培養すればよい


好気培養、半好気培養での光照射は生長阻害を起こすため
あまり強い光のない場所で行うか半透明の容器を使うなど工夫が必要

”明るいほど良い=光合成細菌”は間違いである


保存

液体培養の状態での保存は暗所よりは多少とも光がある場所で培養温度より低い温度
学者により暗所を推奨しているものもある いずれにしても変質を防ぐ保管は低温である
冷蔵庫をお勧めします


 



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