12月1日 (水) 続 農法
いよいよ12月今年も残すところ後僅かです
予てより大学の依頼で、次年度春季から予定していた 新たな農法が、少し早まり年末より試験栽培する事になりました この農法は酵素を使った特殊な堆肥を利用した栽培で既に特許取得 特色は無農薬 有機栽培で栽培から販売ルートまで確立していることです 水稲では試験栽培を終え、無農薬米として販売開始され 現在高値で取引されています
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関係の深い品種が優先で 野菜はまだまだのようですが、数品種は試験栽培が行われています
この農法でのネギ栽培は今回が初の試験になります 酵素などで防虫、防菌効果を高め無農薬を実現できるようです 結果次第では栽培の省力化が見込まれ、大変興味あるところです
3種類の農法がスタートして少しややこしいですが 青ネギは1サイクルが早いですから 1農法に関しては現在良い結果が出て喜んでいます
残りの結果がとても楽しみです
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12月3日 (金) 強風
発達した低気圧の影響からか激しい風が吹き荒れました 幸いハウスのネギは無傷でしたが、台風並みの風で緊張しました
来週から冬本番で相当冷え込むようです 年末に向け忙しくなってきますので 気を引き締めて頑張らなくてはなりません
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12月4日 (土) 突風被害
昨日無事と思われたビニールハウスを本日見回りしていたら 山裾にある圃場のハウス2棟が西山から吹き降ろしてくる風で つぶれていまして、今朝はショックで悲しい思いをしました
日頃は山に守られて強風の日でも穏やかな西山ですが 風の角度により恐ろしい吹き降ろしの風に代わるのです
大昔に一度吹き降ろしで被害があったと 地主のおじいさんから聞いてはいたのですが・・・
来年の春の仕事が1つ増えてしまいました
さてさて前向きに楽しい話題へ変えましょう
農法資材、他の準備が整い本日、液肥自動混入機を使い 先日届いた酵素およびアミノ酸等の自然資材を混入して灌水しました
配管径50mm用の液肥チャージ器で 希釈倍率も倍率目盛りをセットするだけで正確に自動混入して行き 見ていて楽しくなります
アミノ酸などの効果により土が甦るらしいですが、はてさて如何な物でしょうか 今後の経過に興味津々で楽しみでなりません
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12月10日 (金) 硝酸態窒素(自主検査について)
果物の美味しさは糖度で表わされる事が多いですが 葉野菜は硝酸態窒素(野菜に含まれる窒素量)の量が美味しさの数値です 硝酸態窒素が多ければ苦味やえぐみが増し、野菜の棚もちが悪くなります
日本では硝酸濃度に規制はありませんが 都心の高級八百屋では硝酸態窒素の量に(ネギ)1000ppm(NO3)以下の制限を設けています※
私は異なる産地の青ネギを買いデータ用として硝酸態窒素の量を調べています
今回は高知 徳島 福岡の3点をサンプル測定しました
成長点の葉先を測定
福岡 2100ppm(NO3) 高知 1600ppm(NO3) 徳島 1300ppm(NO3)
今回は以上の結果でした
1000を超えるとうまみと日持ちが低下すると言われていますので(某高級店) 硝酸態窒素が低下した頃を見計らってゆっくり収穫しています
有機肥料を使い、ゆっくりと育てることで窒素が切れて数値も低下していきます(肥料切れ状態)
数値基準として 葉先成長点で500以下、茎では限りなく0に近い数値目標にしています おいしい青ネギを目指すため 収穫前には必ず食べてみて味を確かめ数値測定をしています 数字で見れることで勘に頼ることの無い栽培が可能になりました
科学の進歩に感謝です(次回は土壌のEC検査を紹介します)
※欧州では野菜に残存している硝酸態窒素の量を示す硝酸濃度に規制があり、その基準値は3000ppmです
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12月18日 (土) EC検査について
年末年始が近づき、注文もラッシュを向かえ慌しくなって来ました 気温も下がり、作業も厳しさを増し、今年も師走ムード突入です
本日は一部出荷作業を行いましたが(基本的に出荷休み) 圃場管理で定期の土壌分析調査を行いました
圃場により少し残肥もありましたが、全体的に低数値で良い検査結果でした この土壌分析を始めてから適正な施肥計画が行われ勘に頼った栽培方法から離脱し 数値で表される栽培管理により大幅な施肥のコストダウンにつながり且つ環境にも優しい 栽培が出来るようになりました
科学技術の進歩に感謝です
http://aonegi.com/ao-kanri.htm
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12月30日 (木) 恒例行事
今年も正月の餅を雪の舞う中搗いた 今年のもち米は少し硬く搗きにくい 夏の猛暑の影響がこんな所にも
しかし出来た餅はとても美味しく 早速ぜんざいにして試食しました
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12月31日 (金) 大晦日
今年の年末年始は非常に寒いとの予報ですが 誠に寒く風もきつく大荒れの今日この頃です
今年は春の低温に続き 夏の猛暑では2ヶ月間、雨が降りませんでした 公表では113年に一度という焼け付くような暑さでした
後半は比較的穏やかな秋でしたが、年末から寒波で大荒れです 厳しい自然環境に苦しむ中、変化も多かった年でした
また、新たな発見も多く、大変勉強に成り、確信が実ったありがたい年でもありました
TPPなど目まぐるしく変わる農業環境、来年はどんな年になるのでしょう
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2010/12 |
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